2013年03月

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実際どうでしょう Vol.4「『PureFlexは高い製品だからこそ・・・』エバンジェリストへインタビュー」

インタビューシリーズ 「実際どうでしょう」

普段の製品・ソリューション紹介だけでは聞き出せない情報を「実際のところはどうなんだろう?」という素人視点で、専門家に聞いてみるシリーズです。

掲載: 2013年3月

 

<重山は「PureFlexってお高いんですよね」程度のドシロウトでした。今回の話で柴田さんのファンになりました。 (*´ω`*) >

今回は、第1回の新井さんからの紹介でIBMエバンジェリストの柴田さんにお会いしました。
HP→Microsoft→IBMという経歴の持ち主で、ベンダー側の売込みにならない論法を身につけていらっしゃるザ・エバンジェリストという方でした。(インタビュアー:重山)
エヴァンゲリオンではなく、エバンジェリストの柴田さん

PROFILE

日本アイ・ビー・エム株式会社 柴田 直樹さん
システムズ & テクノロジーエバンジェリスト (PureSystems担当)
High Performance Computing(HPC)/VDI/Cloud ソリューション
ITmedia オルタナティブ・ブログ;My Life As Evangelist

※ 2013年3月時点でのプロフィールです。

MERITひろば事務局 重山 勝彦 (インタビュアー)
日本情報通信株式会社 MERITひろば事務局 入社3年目にてMERITひろばの運営、コンテンツ全般を担当。

 

「オンプレミス」は「固定資産」だと思えばわかりやすい

—– 本日は午後にマイナビのイベント※1で壇上に上がられるのですね。そんな忙しい時にインタビューのお時間頂戴して恐縮です。(重山)

 

※1 2013.02.08 マイナビニュース仮想化セミナー ~仮想化環境に最適なIT基盤とは!?~ 【Day 2】今こそ仮想化基盤を再考しよう!

 

柴田: 体調も喉の調子も良いので、大丈夫ですよ。ぶっつけ本番も鍛えられていますから(笑)
それよりも、インタビュー用の資料などは用意していないのですが、大丈夫ですか?

 

—– いつも雑談の雰囲気で進めているので、流れでお願いします。

 

経歴を拝見しますとHPC(High Performance Computing)※の分野にいらっしゃったのですね。
しかし、HPCって良く知らないのです。「グリッドコンピューティング」という単語ならなんとなく知っています。

※単位時間当たりの計算量が非常に多い計算処理、まとはそのコンピュータを示す。(High Performance Computer)
膨大な時間やコストがかかる大規模な実験の代用や、不確定要素の多さから実験が困難な自然科学現象の解明といった目的で行われることが多い。

 

柴田: あ、いいですね。いきなり自社製品の話をしてもつまらないですからね(笑)

HPCの世界では世の中で普及するずっと前から コモディティ(汎用製品)を並べていく「グリッドコンピューティング」がありました。車でいうとF1(HPC)の技術が一般車(汎用マシン)に落ちてきたようなものなので、例えば、並列、分散処理、ビッグデータも昔から関わっていて、なぜいまごろ賑わっているのだろう? というのが個人的な感想としてあります。

 

-—- 先に知り尽くしている技術ということですね。
あ、思い出しました。グリッドコンピューティングといえばGoogleの検索ポータルを支えているのが数千台のPCサーバを繋いで処理しているというWeb記事を見たことがあります。

 

柴田: よくご存知ですね。たしか当時、ひとつのリージョン(地域)で数千台だったと当時は聞いていました。

 

—– その技術はあまり企業のITには普及していない気がします。

 

柴田: はい、グリッド(コンピューティング)がなぜ流行らなかったのか。(実際には金融業界では積極的に採用された技術だと思います。)

それは、一言でまとめると「標準化覇権競争が発生し、まとまらなかった。」のかなと想像しています。そうでなければ、仮想化統合の流れも、もっと早くきていたはずです。ビジネスの世界では、技術が評価されて普及するだけでなく、違う力学が発生しますからね。

また、ITの世界では、言葉を定義したモノ勝ちという風潮もあります。
例えば、“クラウド“も人によって定義が異なると思いませんか?

 

—– はい。おっしゃるとおりです。特に“プライベートクラウド”は社内なのか、社外なのか・・・等の前提を揃えておかないと会話が咬み合わないケースがあります。

 

柴田: 以前、メンバーと“オンプレミス“の定義を話し合った結果「固定資産でいいんじゃない?」という事がありました。

 

—– 固定資産ですか。面白いですね。確かにシステム用語ではなく、会計で定義したほうが法人としては概念を理解しやすいですね。

 

柴田: はい。固定資産と考えると償却する、つまり“使いきろう”という意識が強くなるじゃないですか。クラウドに対するオンプレミスという言葉はそのほうが分かりやすいはずです。

 

「既存システムをクラウドにするだけ」というメッセージは偏っている

柴田: 今は WindowsAzureやAWS(AmazonWebService)、もちろんIBMのSmater Cloudも含めて 大手のパブリック・クラウドが全盛と言われていいますが、私はこれらの「既存システムをクラウドにするだけ。ハードウェアを持つことはもう古い」的なメッセージは少し偏っていると思っています。

 

—– 偏っているとはどういうことでしょうか。

 

柴田: この話は、昨年(2012年)の10月に開催されたイベント“ISUC仙台大会※”で参加者とディスカッション形式のセッションをした際のテーマなのです。

いわば、クラウドについての“実際どうでしょう?“版で、世の中に多く出ている「常識」「風評」「メリット」「デメリット」などの信憑性についてお話ししました。一部ですが、自社サービスも含めた否定的な内容もあったので大丈夫かなぁと思ったのですが共感をいただきうれしかったです。
※ iSUC(アイザック)は、IBMのユーザー団体《全国IBMユーザー研究会連合会》が主催するIBMシステム・ユーザーのための研修会
※【白熱教室】 社内 IT システムのクラウド化 「真の考慮点」 – 世の中の常識は ウソ か ホントか !?

 

オンプレミス=「固定資産」

 

—– おととしのISUC大津大会はMERITひろばも出展していたのですが、昨年は参加できませんでした。一部だけでも結構ですので、その内容を教えて頂けませんか?

 

柴田: はい。もちろんです。

クラウド利用に関する考え方をご紹介しました。例えば、料金体系については、大手クラウド事業者のメッセージって「時間あたり◯◯で安いです」「使った分だけお支払い」という面がありますよね。

それは日本のビジネスにフィットするかな?という視点です。例えば、日本の中小企業様のITに利用可能な「流動的な運用費用」は果たしてどのくらいあるんだろう。。ということです。

 

—– トータルコストについては、ケースバイケースだと思いますが、「使った分だけ」という重量課金の仕組みは、最大のインフラを考慮して自社構築するよりコスト的に有効だろうというイメージがありますが。

 

柴田: 日本の企業のIT部門のSEは社員が中心ですが、例えば、北米では80%以上がアウトソーシングです。つまり最初から外注費という概念なんですね。そのため、ITコストの増減には慣れています。

 

一方、日本のIT部門の予算は、月額で流動的に使える金額幅は10万円以下がほとんどです。来月急に30万あがりますと言われても予算を確保していないので困ってしまいます。
ですから国内企業はクラウドといってもEaaS、PaaS、もさることながら VPS(バーチャル・プライベート・サーバ:ここでは仮想サーバサービスの意味)でコストを固定金額で利用するのとう方も多いということです。

日本の製造業や金融業などはかなり計画性が高い産業ですからね。それで年間運用できるのです。

 

—– なるほど、北米で流行っている仕組みをそのまま日本に適応するのは合わない場合があるということですね。

 

柴田: はい。個人的にはパブリッククラウドベンダーのメッセージは黒船的に感じます。

あ、IBMもそのようなメッセージを出しているので自社否定になっちゃいますね。間違っているという意味ではなく、そのまま鵜呑みしないで検討すべきと表現させてください。(笑)

 

—– はい。心得ています。(笑)

 

でも、警笛を鳴らせるのは、エンドユーザのお客様の視点がわかっているからこそ言えるのですよね。

 

PureFlexは高い製品だからこそ、納得して採用してほしい

—– 今期から担当になっているPureSystems、特にH/WのPureFlexについてはどのように紹介しているのですか?

 

柴田: PureFlexはお客様から見て、価格だけ見ると 高い製品ですよね。

 

—– あれ、私がこのインタビュー中に勇気を持って「すごく高価格帯の製品ですよね?」って言おうと思っていたのに先に言われてしまいました。エバンジェリストとしては珍しいですよね。これだけの機能とサービスがある!というのが先にくると思っていました。(笑)

 

柴田: そうですね、エバンジェリストのイメージってスマートにテクノロジーとビジョンだけを話すと思われがちなのですが・・・(笑)

昨年、ある検証作業で、ローエンドモデルのx3300 M4(IBM System x3300 M4)を使ってパフォーマンス検証していたのです。CPUはインテル Xeon プロセッサーの2400系です。とにかく20万~30万台のサーバマシンです。これでラッシュテストをしたら凄く処理が早かったので衝撃的でした。これを知ってしまった上でPureFlex製品を紹介していくにはどうすればいいんだろうと悩みましたね。(笑)

それもあって、高いからこそ、お客様にはちゃんと検討し、納得して購入してほしいという思いに至りました。つまり「高い理由と、高い出費でお客様にお届けできるPureFlexの価値」を共感頂ければ。という思いで製品の訴求をしているところなのです。

—– 柴田さんって本当に正直な方なんですね。(笑)具体的にはどのように紹介されるのですか?

 

柴田: お客様が求めているものは“リスクの低減”と“コストの削減”が必要なのです。

製品のパフォーマンスは最近のハードウェア十分過ぎるほどありますし、お客様も理解されています。ですから、“リスクとリスクヘッジをどのレベルまで考慮するか”をテーマに考え、お客様の反応を確かめながら紹介をしています。

例えば、昨年はとある中小規模のデータセンター事業者様にPureFlexの紹介でまわったことがあります。

ちなみに業界大手のデータセンター事業者様はこちらが売り込んだから買うというレベルではなく、自社で調達基準を決めておられます。もっとハッキリ表現するとベンダーの意見はをすべて共感してくれるなんてことはなかなか無いのかなと思っています(笑)

 

—– サーバの購入台数も多いですから、買い手側が強いのですね。Facebookのデータセンターはデータセンターやサーバ部品の仕様を公開してその“仕様に合わせた製品を売り込みしてこい“という感じですよね。

 

柴田: はい。ですから次にクラウドの中堅、中小事業者にご紹介に行くわけです。イメージとしては物理サーバ台数が3桁のレベルです。このゾーンの企業がPureFlexを採用してくれないかと考えたのです。

事業者は大手のコストメリットには太刀打ちできない分、インフラについては、すごく細かいところまで配慮されています。特に“リスク”対してはものすごく考えて、工夫されています。昨年、いくつかデータセンターでデータ消失やサービス中断などの事故がありましたが、あの事例では大手の資本があったからこそ大丈夫でした。

中堅・中小ではひとつのミスが事業継続できなくなるレベルですから。

 

—– そういえば、Azureサービスは、うるう年計算不具合で止まったりしていましたが、大手だから影響は大きくても即倒産にはならないですね。

 

データセンター事業者にどうしても消せないリスクを教えてもらいました

柴田: データセンター事業者の方々に教えていただいたのですが、対策を取り続けていてもどうしても消せないリスクの1つというのが「メンテナンス作業中にサーバのケーブルに触れてシステムエラーを起こす」ヒューマンエラーだそうです。

確かに、ラックに入っているサーバのケーブルは8ノードで40本くらいに刺さっているわけですね。こうなると設定変更や移設作業中に間違ったケーブルに触れて場合によっては抜いてしまったりすることにもなる訳です。

このリスクを減らすためにBladeを導入したと聞きました。なるほどと思った訳です。

 

—– その話は現場ならではですね。機能、性能、コストの比較ではなく、運用する観点で製品を採用されてきたのですね。

 

柴田: はい。例えば「こういったケーブルリスクも考えてPureFlexを採用を検討しています。」というメッセージはエンドユーザのお客様にお伝えしていいのではないかと思います。

それが付加価値の1つですから。それ以外にも話しきれないほどの価値はあるんですが、わかりやすい例を1つご紹介しました。

実際に、あるデータセンターでやっていることなのですが、「下位コースでは汎用的なXXXサーバを利用しています。上位コースは大手メーカー製です。」と料金プランに記載しているのですね。1.5倍程度しか差がないですから上位を選択されるお客様も増えるわけです。
—– エンドユーザから見てもリスクと対策の中身がわかるから安心ですね。

 

海底ケーブルの障害でデータ通信に大きなタイムロスを生むことがある

柴田: 他にもクラウド検討時に何がリスクなのか?という視点では海底ケーブルの話があります。

エンドユーザは「ディザスタリカバリ(災害対策)として、海外のサーバにもバックアップをとっています」とおっしゃるケースがありますが、3.11の震災の時に日本と海外をつなぐ海底ケーブルやルーターが故障して繋がらなくなった事実はあまり知られていません。

切れた回線は、他のルートを迂回することで継続して使えるのですが、その迂回ルートの通信には何時間も余計に時間がかかるケースもあり、ビジネス継続としては問題です。

 

—– 全然知りませんでした。そもそも世界のインターネットとつないでいる海底ケーブルがどうなっているのかも知りません。

 

震災時にどの回線に障害が発生したかは一般的には公表されていません。ケーブルのマップはWeb検索で簡単に見つけることができます。

注釈)インタビュー時にはそのデータを見せていただけましたが、掲載できません。ご了承ください。

 

—– いやぁ、この情報を知ってしまうと海外に2重化していれば万全とは限らないと思ってしまいます。

 

柴田: はい。ベンダーとしてもこのようなリスクを正直に話した上で最適な利用を提案した方がお客様の信頼を勝ち取れるのではと思っているのですが、なかなかそうはいかないようですね。(笑)

 

10年を見据えたシステム・・・では足りなかった

柴田: しかし、このようなリスクを真摯にお伝えすることで、お客様は「普通のサーバでいいんだっけ?、クラウド基盤はどこにしっかりと持つ必要があるんだっけ?」となりここでやっとIBMの話を聞いてくれるのです。

 

—– 時間はかかるかも知れませんが、リスクと向き合うという点で必要な話ですね。それにしてもエバンジェリストとしては製品のリスクを先に話すのは珍しいなぁと思ってしまいます。

 

柴田: もし私がエバンジェリストではなかったら、このようなリスクの話はしないで、「ハイ、機能はこうです、比較するとこうです、だからこのマシンです、クラウドはダメです IBMが一番です」という話をしていたかも知れないですよ(笑)

 

—– 聞いたことがある会話です。(笑)

 

リスクをお伝えして、興味をもってもらった後に、IBM Flex Systemsの話に進み、「今後10年のクラウド基盤として使い続けることができる製品」と紹介するわけですね。

 

柴田: 私の発言を調べていらっしゃいますね。

実はですね、う~ん、この10年を見据えたという表現は思い切って発言したつもりだったのですが、お客様はもっと長い期間を期待されている場合も多いのですね。とあるお客様からは「短いよ」と言われてしまいました。例えば 公益、政府系のシステム等はインフラを長期期間維持する必要がありますから。

 

—– 情報系のシステムなら10年あれば十分と思ってしまいます。しかし、今から10年前はどうだったかを考えてみればいいのですね。

 

flexsys01

 

 

WindowsXPは20世紀に基本設計されたが現在も主流

柴田: その通りです。

例えば、ブレードサーバー(IBM Blade Center)は「立派な10年選手」の製品ですが、現在も利用されています。ラックマウント型の基本設計をしている時にこれほどまでに仮想化が普及するとは誰も思っていなかったと思いますが、設計に余裕をもっていたからこそ、今日も問題無く利用いただいているのだなと思います。

ちょっと方向性は違いますが、クライアントPC向けのOSで言えば、WindowsXPは2000年に基本設計したOSです。つまり20世紀のOSがまだメインで使われていることになります。

 

—– ITの仕事についていると新しい製品や仕組みがどんどん出てきているのを日々感じていますが、利用者としては、長く使いたい、使わなければならないケースは多々あるのですね。

さてPureFlexは、ハードとソフトをベンダーがあらかじめ最適に組み合わせた製品、いわゆる「垂直統合サーバ」になると思いますが、最近はクラウド基盤のサーバとして勢いがあるように感じています。

 

柴田: 確かに垂直統合が他のサーバを凌駕するようなイメージをメディアが発信しているかもしれないですが、例えばPower Systems(AS/400)を選んだお客様などは必ずしも同意する訳ではありません。

 

また、Pure Flexは販売店がほいほいと売れる訳ではないのは、重々承知しています。そのような状況でクラウドサービスに魅了されるお客様が増えるのも良くわかります。だからこそ、選ぶ方には慎重に選んでほしいと思っています。

 

—– 「MERITひろば」のコンテンツ掲載の業務に携わって勉強になっているのは、ハードウェアもソフトウェアも機能で紹介する/売る時代は終わってきていて、性能が良いのは当然で、そこにお客様が共感できるストーリーがあると良いということです。なんだかワイナリーがワインを販売するのと同じですね。

 

「100年続くワイナリーで、全体の数%しか取れない品種を贅沢にしようし、防腐剤は一切使わずにオーガニックで醸造、空輸も一定の温度で管理して・・・」

 

日本人は良い物は高くても買う、コモディティは100円ショップで買う

柴田: そうそう、その通りです。

 

それを「ドイツワイン、辛口のシュペートレーゼ、1本50万円です。すごく美味しいです。」と言われただけでは買わないですよね。

日本人は良いものは高くても価値がわかれば買います。一方コモディティ製品は100円ショップで買います。100円ショップのグッズもちゃんと使えるじゃないですか(笑)

 

—– おっしゃるとおりですね。実は私はMERITひろばの運用以外で、部門システムのインフラの管理も担当しているのですが、例えば、私どもの会社(日本情報通信)がクラウドを検討すると想定した場合のポイントなどはありますか?

 

柴田: そうですね、企業の成長カーブとクラウドの利用度には傾向があります。

従業員規模では250名くらいまでは積極的にクラウドを採用していきます。10人、20人のベンチャーなどは全てクラウドで賄えますよね、その延長の目安が250名くらい。今度は250名から500名くらいに成長していくと、クラウド投資額が膨大になっていくので、今度はオンプレ、固定資産のITシステムに進みます。

次に1,000名規模を越えていくと、事業の変化やIT規模の柔軟に対応できるのでクラウドの利用が進んでくるのです。従業員規模はあくまで参考値とみてもらってもこの流れがわかってもらえるかと思います。

 

—– クラウド利用度は上がって落ちるがまた上がる(0人 ↑  205人 ↓ 500人 ↑ 1000人 ↑ )というカーブを描くのですね。

確かに弊社は全体で1,000名超であり、基本はオンプレミスが多いですが、今まさにプライベートクラウド利用の検討が進んでいます。すごい、ぴったり当たっています。

 

柴田: 良かったです。お客様の企業がどのポジションにあるかの目安になりますからね。

プライベートクラウドを進めていく際の副次的高価としては、IT資産の棚卸ができる点があります。普段全然やれていない企業がほとんどです。また、プライベートクラウドにしましたというお客様でも仮想化していない、またはできない事情が残ったサーバーも少なくないことが多いです。

例えばFaxサーバや移植ができない基幹システムの一部です。こういったレガシーシステムは仕組み上残さないといけない場合も出てきます。

 

—– 実に興味深い話です。今日はこのあと移動して、イベントで壇上に上がられる訳ですから、もっとお話したいのを我慢します。是非、第2弾をやらせてください。

 

柴田: 楽しかったです。第2弾、こちらこそお願いします。

 

 

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2026年02月26日

【参加レポート】「watsonx Tech Challenge 2025」に参加してきた

公開日:2026-02-26 こんにちは、てくさぽブログメンバーの高村です。 2026年2月12日・13日に、愛徳会主催(日本IBM共催)のイベント「watsonx Tech Challenge 2025」がIBM箱崎にて開催され、昨年に引き続き弊社は6名で参加しました。 本記事では、イベントの様子をレポートいたします。 目次 イベントの概要 イベント当日までの準備 イベント当日 さいごに お問い合わせ イベントの概要 このイベントは、IBM watsonx を活用してビジネスを具現化できる技術者を育成することを目的としたハッカソン/アイディアソンです。 今年は「地域課題の解決(人口減少・少子高齢化・労働力不足)」「環境問題対策」「わくわく社会の実現」「顧客が直面する課題」の4つをテーマに、watsonxのAIエージェントでどう解決できるかをチームで検討し、ソリューションを発表します。 私たちのチームは、IBMのAIエージェント製品であるwatsonx Orchestrateを活用した解決策を検討し、モックを作成し発表しました。 イベント当日までの準備 昨年はテーマやペルソナの絞り込みに時間を要した反省から、今年はスケジュールを組んで早期決定を目指していました。しかし議論を重ねるにつれ、「課題が小さすぎないか」「このソリューションでは売れないのではないか」「この業界には刺さらないのではないか」と意見が白熱。紆余曲折の末、イベント前々日にテーマ・ペルソナ・解決策の方向性を確定し、食品製造業における食品ロス削減と業務効率化を主題に据えることで合意しました。 なかなか方向性が定まらないことに焦りもありましたが、課題設定に際して国内の食品ロスの現状や事業側の事情を資料で下調べしたことで、普段は意識しない問題まで理解が深まり、良い学びとなりました。また各メンバーが調査結果を持ち寄って意見交換を重ね、整合性のあるロジックで方向性を定められたと思います。 イベント当日 1日目 始めに発表順の抽選があり、今年はIBM様の次で2番手となりました。続いて各チームの部屋が割り振られ、発表準備へ。私たちは、食品製造業における食品ロス削減と業務効率化をテーマに、watsonx Orchestrateを活用し、AIによる需要予測に基づいて在庫を最適化し、生産数の決定から生産管理システムとの連携、発注までを一気通貫で実行するAIエージェントを提案することにしました。 2日目 発表は午後からとなり、午前中は各チームとも準備に集中します。私たちは新たな挑戦としてスキット(寸劇)形式での発表を選択し、発表シナリオと台本の作成、モック制作に分かれて作業しました。モック制作では IBM Bob を活用し、チャットでソリューション概要を伝え、Bobにエージェントの定義ファイルを生成してもらいました。watsonx Orchestrate環境に定義ファイルをインポートし、ソリューションの動きが分かるモックを約1時間半で形にでき、IBM Bobの生産性の高さに驚かされました。

2026年02月26日

【てくさぽBLOG】IBM Bobで市民開発に挑戦

更新日:2026-02-26 公開日:2026-01-22 [2026年2月26日追記]IBM Bob の提供開始日(GA)が発表されました。 2026年3月24日 また、Early Access 版の新規受付は終了となりました。 *  *  *  *  *  * こんにちは。てくさぽBLOGメンバー村上です。 2026年も、気づけばもう1月が駆け抜けていきそうですね。 さて今回は「IBM Bob」検証シリーズPart2をお届けします(Part1 はこちら)。 前回はBobの主要機能のひとつである「Explain機能(コード解析)」をご紹介しました。 今回はコード生成を行う機能「Generate機能」に注目し、アプリケーションの開発に挑戦した内容をお届けします。 目次 はじめに IBM Bob のGenerate機能で市民開発を試してみた Generate機能の他社製品との比較 さいごに お問い合わせ はじめに 現在、私たちのチームではIBM BobのPreview版(Early Access版)を利用し、Generate機能によってBobがどんなコード生成ができるのか、どこまでの領域をカバーできるのか、そして実際の業務がどれほど効率化されるのか、その実力と効果を検証しています。 これまでに実施したGenerate機能の検証例 ・IBM Bobでwatsonx Orchestrate(wxO)のAIエージェントを作成 ・Bobで生成したマークダウン形式のファイルをExcelへ出力するツールの作成 ・チーム内で利用している勤怠確認用のスプレッドシートを操作性の高い「出退勤管理アプリ」にする開発 今回はこの中から、他社製品との比較が行いやすく、IBM Bob ならではの特徴をより分かりやすく伝えられると考えた「出退勤管理アプリ」に焦点を当ててご紹介します。 IBM Bob がどこまで意図通りの開発ができるか、また、他製品と比較した内容も合わせてお届けします。 IBM Bob のGenerate機能で市民開発を試してみた 「出退勤管理アプリ」作成の過程や成果としてご紹介する内容は下記です。 プロンプトの強化:曖昧な指示を具体的に補完 チャットモードを利用した対話型開発 完成した成果物の紹介 プロンプトの強化による成果物の比較 1. プロンプトの強化:曖昧な指示を具体的に補完 まず、「出退勤管理アプリ」の完成イメージをBobに伝えます。 Bobのチャット画面に、下記のように要件を箇条書きで記載し、要件を書き終わったら「プロンプト強化機能(Enhance Prompt)」ボタンを押下しプロンプトを強化しました(プロンプトの強化についてはPart1のブログでも記載しています)。 上記のプロンプトが下記のプロンプトに強化されました。 チーム向け勤怠管理Webアプリケーションを以下の仕様で開発してください。   【基本機能】 メンバー全員が互いの勤怠状況を閲覧可能なチーム勤怠管理システムを構築します。 各メンバーは個人アカウントでログインし、自分の勤怠データのみ編集権限を持ち、他メンバーのデータは閲覧のみ可能とします。 【画面構成】 1. 当日勤怠一覧画面:本日の全メンバーの勤怠状況を一画面で一覧表示し、各メンバーの勤務場所、勤怠種別、勤務開始・終了時刻、備考を即座に把握できるダッシュボード形式とします 2. 個人別勤怠カレンダー画面:メンバーごとに過去の勤怠実績と未来の勤怠予定を時系列で確認・管理できるページを用意し、日付範囲を指定して表示できるようにします 【勤怠データ入力機能】 実績入力:毎日の勤務開始時と勤務終了時に手動で時刻を入力する機能を実装します。入力フォームはシンプルで素早く操作できるUIとします 予定入力:複数日分の勤怠予定を一括登録できる機能を実装し、登録後もいつでも個別または一括で変更・削除が可能とします 【勤務場所の選択肢】 - テレワーク - 聖路加オフィス - 外出 - その他 各勤怠記録に対してドロップダウンまたはラジオボタンで選択できるようにします 【勤怠種別の選択肢】 - 休(終日休暇) - AM休(午前休) - PM休(午後休) - 時間休 - FLEX(フレックス勤務) 勤務場所と同様に選択式で入力できるようにします 【備考欄】 各勤怠記録に自由記述可能な備考欄を設け、特記事項や補足情報を入力できるようにします 【認証・権限管理】 初期メンバー5名分のアカウントを作成し、各メンバーは個人名でログインします。 パスワード設定機能を実装し、初回ログイン時または設定画面から任意のパスワードに変更可能とします。編集権限は自分の勤怠データに限定し、他メンバーのデータは読み取り専用とします 【技術要件】 レスポンシブデザインでPCとモバイル端末の両方で快適に操作できるようにし、 データの永続化にはデータベースを使用してください。モダンなWebフレームワークを使用し、保守性と拡張性の高いコード構造で実装してください 「プロンプト強化機能」を利用することで、説明が不足している部分をBobが具体的に補完し、精度の高いプロンプトへとブラッシュアップしてくれます。 これにより、要件の意図を正しく反映させるための具体的な指示が整いました。 補足ですが、私は拡張機能として「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」を導入し、IDEを日本語化して利用しています。 (拡張機能の適用方法はPart1のブログにしています) 2. チャットモードを利用した対話型開発 次に、IBM Bob のチャットモードを試してみました。今回利用したのは「Planモード」です。 Planモードを選択した理由は、まずBobが計画立案をしてくれ、その計画を人間側が理解・承認してから開発を進められると思ったためです。 Planモードを利用して先ほど強化したプロンプトをチャット画面から流すと、Bobが下記のように指示が漏れている部分を確認してくれました。 技術スタックの確認: このWebアプリケーションの技術スタックについて、どのような構成を希望されますか? 詳細な設定確認: 初期メンバー5名の名前を教えてください。ログイン時に使用するユーザー名として設定します。 このように、Bobが具体的な選択肢やデータの入力を促してくれるため、抜け漏れのない状態で計画を立て、実装へと進めることができます。 全ての要件が明確になると、Todoリストが作成されました。 このTodoリストを承認した後は、Bobがリストを上から順番に自動で進めてくれます。 プログラムを作成する工程まで行くと「Codeモードに切り替えます」と宣言があり、チャットモードがPlanモードからCodeモードに自動で切り替わり、実装フェーズへ移行しました。 この流れは非常にスムーズで、Bob の優秀さに感心しました。 ちなみに、私のPCにはNode.jsがインストールされていなかったのですが ・Node.jsのダウンロード、インストール方法 ・コマンド実行がうまくいかなかったときのトラブル対応 は、全てBobが教えてくれました。 教えてもらう相手が人間だと、ある程度調べてから聞かないと迷惑だよなぁ・・と思ってしまうような疑問でも、Bobになら遠慮せず聞くことができるので、スピードを落とさずに作業を進めることができました。 3. 完成した成果物の紹介 こうしたプロセスを経て完成した「出退勤管理アプリ」がこちらです。 市民開発への挑戦を決めた当初は、「どのような指示を出せばいいのか」と少し身構えていました。しかし、実際には細かな指示に悩む必要はなく、Bobがプロンプト強化機能やチャットモードを通じて、使い勝手の良いアプリケーションを自律的に構築してくれました。 完成した「出退勤管理アプリ」には、ユーザー別のログイン機能だけでなく、パスワード変更やチームメンバーが各自のPCからアクセスできる外部接続の仕様まで標準的に実装されており、その完成度の高さには正直驚かされました。 4. プロンプトの強化による成果物の比較 「1.プロンプトの強化」にて、プロンプトを強化してからアプリケーションを作成する方法を記載しましたが、試しに、プロンプトは強化せずに「出退勤管理アプリ」を作成してみました。 成果物にどのような違いが現れたかをご紹介します。 プロンプト強化前 指示が曖昧だった機能は実装されなかった プロンプト強化後 イメージしていた機能が全て実装された プロンプトを強化し指示の解像度を上げることが、そのままアプリケーションの完成度に直結することを実感した検証となりました。 Generate機能の他社製品との比較 さて、今回の検証では「他社製品ではどのような結果になるか」も合わせて検証しました。 正確に比較するため、他社製品もBobと全く同じプロンプトを用いて検証を行っています。 両者の操作感やアウトプットを細かい観点で比較し、Bobの特徴としてお伝えしたい部分を下記の表にまとめました。 比較項目 IBM Bob 他社製品 ドキュメント生成 基盤~運用に関するドキュメントを作成 ・基本設計書 ・詳細設計書(実装計画書) ・使い方ガイド(README) ・開発設計書 ・導入手順書(SETUP GUIDE) ・障害対応手順書(作業中のトラブル対応) 開発視点のドキュメントを作成 ・要件定義書 ・基本設計書 ・詳細設計書(実装計画書)   アーキテクチャのレベル 本番運用に耐えうる可用性・信頼性を考慮した構成 (フロントエンド・バックエンドの分離) すぐに動く構成 (フロントエンド・バックエンドを分離しない構成) デプロイの容易性 〇 ・プロンプト強化により不足情報が補完 ・選択肢(推奨案)が提示され対話を通じてステップバイステップで進められる △ ・プロンプト補完の機能は見当たらない ・選択肢が提示されることはなかった 今回の比較検証を通して、IBM Bobの自律型エージェントとしての高い実力を実感しました。 実運用に耐えうる構成を自動で選択してくれる点はとても心強いです。また、基盤から運用までを網羅する圧倒的なドキュメント生成力や、対話を通じて迷わず進められるデプロイ支援により、開発のハードルが下がるだけでなく、実装の透明性も高いレベルで担保されています。 作った後もチームや組織で説明・維持ができる、という安心感こそが、IBM Bobが組織利用を見据えたエンタープライズ向けの製品であると言える大きな理由なのだと感じました。 さいごに Part2となる今回のブログは、IBM Bobの「Generate機能」を使った市民開発をご紹介しました。 実際にBobと一緒にアプリケーションを作ってみて、やっぱりBobは頼りになる相棒でした。 (最近、Bobを実在する人のように「Bobさん」と呼んでしまうことがあります) 私は開発業務に深く携わった経験はほとんどありませんが、今回の検証を通じて、自分の手で形にできるワクワク感を肌で感じることができました。 これからも、この頼もしい相棒と一緒に業務の新しい形を探り、その可能性をパートナーの皆さまにもお届けしていきたいと思います。 お問い合わせ エヌアイシー・パートナーズ株式会社 技術企画本部 E-Mail:nicp_support@NIandC.co.jp .highlighter { background: linear-gradient(transparent 50%, #ffff52 90% 90%, transparent 90%); } .anchor{ display: block; margin-top:-20px; padding-top:40px; } .btn_A{ height:26px; } .btn_A a{ display:block; width:100%; height:100%; text-decoration: none; background:#eb6100; text-align:center; border:1px solid #FFFFFF; color:#FFFFFF; font-size:16px; border-radius:50px; -webkit-border-radius:50px; -moz-border-radius:50px; box-shadow:0px 0px 0px 4px #eb6100; transition: all 0.5s ease; } .btn_A a:hover{ background:#f56500; color:#999999; margin-left:0px; margin-top:0px; box-shadow:0px 0px 0px 4px #f56500; } .bigger { font-size: larger; }

2026年02月26日

【てくさぽBLOG】IBM BobでRPG解析!複雑なロジックを一瞬で整理し、実務の即戦力に

更新日:2026-02-26 公開日:2025-12-24 [2026年2月26日追記]IBM Bob の提供開始日(GA)が発表されました。 2026年3月24日 また、Early Access 版の新規受付は終了となりました。 *  *  *  *  *  * こんにちは。てくさぽBLOGメンバー村上です。 今年の10月にIBM Tech Xchange 2025 Orlandoにて電撃発表された話題のIBM Bob はご存じですか? 今回は、IBM Bob をTech Preview版で検証している状況をタイムリーにお伝えいたします! 目次 IBM Bobってどんな製品? Explain機能を試してみた Explain機能の他社製品との比較 さいごに お問い合わせ IBM Bob ってどんな製品? IBM Bob は、2025年10月の IBM TechXchange 2025 Orlando で発表された AIエージェント型のIDE(統合開発環境)です。 単なるAIアシスタント開発を超え、ソフトウェア開発ライフサイクル全体を自律的に動かし、生産性と品質を大幅に向上させることができる製品です。 IBM Bobが得意なこと ソフトウェア開発とモダナイゼーションを変革 • 複数のモード (プラン、コード、質問、アドバンスド) を装備 • アプリケーション設計、コード説明、コード生成、テスト生成、ドキュメント作成 • 開発者の作業に応じて最適なLLMを選択 幅広い言語に対応 • RPG, COBOL, CL, SQL, DDS • Java, Python, JavaScript, TypeScript, Node.js, bash など IBM Bobを利用するメリット 「システムの理解」にかかるコストを戦略的投資へ転換 ・開発スピードが劇的に向上 ・エンジニアの業務時間の多くを占める「既存コードの解析」という非生産的な時間を、AIによって極小化 ・解析に費やしていた膨大な工数を、新しいビジネスモデルの構築や機能拡張へ再配置 プロジェクト内の知識共有(可視化) ・プロジェクトメンバー全員が常に「今、正しく動いている仕様」を共有できる ・新メンバーへの引継ぎが容易で立ち上がりが早くなる AIによる標準化でガバナンスの聞いた開発体制を実現 ・品質のばらつきを抑えエンタープライズレベルのガバナンスを維持し構築を支援   定型的な解析はBobに委ね、エンジニアはより高次元な創造性に知力を注ぐ。 そんな、互いの強みを活かし合える知的な相棒になってくれそうです! Explain機能を試してみた 検証の背景 今回、IBM i(AS400) で利用する言語、RPGにフォーカスして検証を行いました。 現在、多くの企業で課題となっているのが、IBM i(AS400)上で長年稼働し続けているRPGプログラムの保守・継承です。 IBM i はその堅牢性ゆえに、10年以上前に書かれたコードが一度も改修されずに現役で動き続けているケースも珍しくありません。 しかし、その代償として「詳細設計書が消失している」「担当SEが高齢化し仕様がブラックボックス化してしまいそう」という深刻な問題が浮上しています。 後継者不足も重なり、このままではシステムの維持そのものが危ぶまれる未来がすぐそこまで来ています。 そこで期待されるのが、AIの力による「リバースエンジニアリング」です。人力では途方もない時間と労力がかかる既存コードからの仕様解読をAIが肩代わりし、さらに「現役エンジニアがそのまま実務に使えるレベルの、精度の高い設計書」を書き出すことができれば、属人化の解消へ向けた大きな一歩となります。 IBM Bobには、主に以下の4つの強力な機能が備わっています。  - Explain(説明):プログラムを解析、説明  - Transform(変換):プログラミング言語のバージョンアップ、モダナイズ  - Refactor(リファクタリング):コードの構造を最適化、保守性の向上  - Generate(生成):プログラム・アプリケーションの作成 今回の検証は、上記の背景より「Explain(説明)」機能に主眼を置いています。 IBM Bobが複雑なRPGの構造をどこまで正しく理解し、実務に耐えうる高精度な詳細設計書を再現できるのかを検証しました。   検証内容 検証では、ローカルPCに保管した既存のRPGプログラムを対象に、IBM Bob がどこまで実務に即したアウトプットを出せるかを試しました。 【検証のステップ】 事前準備: RPGのプログラムが保管されているローカルフォルダを参照先として指定 基本操作: Bobのチャット画面にて、解析対象のRPGプログラムを指定し「プログラム詳細設計書」を作成するように日本語(自然言語)で指示 環境拡張: Bob内のメニュー「Extensions」から「Mermaid Chart」のPluginを導入。出力された構成図(Mermaid形式)をより視覚的に確認できる環境を準備。 【検証の結果】 検証を通じて驚かされたのは、Bobの解読の速さと正確さです。 RPG特有の複雑な指標や深いネスト構造であっても、ロジックの骨組みが明瞭に描き出されており、要点が紐解かれるような丁寧さと平易さを兼ね備えたアウトプットとして提示されました。そして、文章による解説に加え、Mermaid図によって視覚的に補完されたフローは非常に分かりやすく、文字だけでは追い切れない処理の全体像を一目で把握することが可能となりました。 Bobで作成したプログラム詳細設計書は、これまで他社のAIツールを試しては『実務で使うにはまだ早い』と限界を感じてきた熟練の技術者さえも、思わず目を見張るほどの解析精度でした。 そして、Bobのチャット画面で指示を出す際の「Enhance Prompt(プロンプト強化)」ボタンは非常に便利でした。 「Enhance Prompt」ボタンは、指示内容をAIが解釈し、より精度の高い回答を引き出すために最適なプロンプトへと補ってくれます。 これにより、AIへの指示出しに慣れていない技術者でも、簡単に質の高い設計書を作成することができそうです。 今後の検証 現在、プログラム設計書作成の次のステップとして、作成したプログラム詳細設計書を利用してコード生成(Generate)やコード改修(Refactor)を行う検証を実施しています。 これにより、コードに直接手を入れなくても、詳細設計書の一部分を人間の言葉で直すだけでコード側に修正が及ぶようにできると考えております。 また、人間が気付かない関連している他のプログラムコードの修正箇所も気付いてくれるかもしれません。 また、Bobのチャット画面で、回答の精度を最大化するために、チャットモード(※)を切り替えた検証も行っており、Bobと対話しながら特定箇所を修正・作成することも試行しています。 ※「チャットモード」のおススメ利用シーン(Bob自身に聞いてみました)  - Code: コード作成・修正時  - Plan: 設計・計画立案時  - Ask: 質問・説明が欲しい時  - Advanced: 複雑なコード実装時 Explain機能の他社製品との比較 さて、チーム内では他社製品も交えた横並びの比較検証を進めています。 同じ指示(プロンプト)を出し、コード解説の深さや図解の分かりやすさをプログラム詳細設計書(Explain機能)作成の観点で比較しましたのでご紹介します。 項目 IBM Bob A社製品 B社製品 解析制度と網羅性 ◎ 高度な構造解析と高精度な図解 〇 基本情報の列挙と標準的な図解 〇基本値の抽出がメイン 可読性・理解しやすさ ◎ 豊富な図解量と手順レベルの解説 〇 簡潔な説明(Bobに比べ情報不足) △ パラメータの羅列に近い 柔軟性・拡張性 ◎ 任意フォルダ参照・MCP連携に対応 〇 MCP連携対応 〇 MCP連携対応 総合判定 ◎ 〇 〇 ※入力するプロンプトの内容によって得られる結果が異なる場合があります 今後、Generate機能やTransform機能でも比較検証を続けてみたいと思います。 さいごに 私自身、Bobに出会ってその賢さに驚かされましたが、今では複雑なコードを健気に読み解いてくれるBobが、どこか可愛らしい相棒のようにも感じています。 今回の検証を通じて、あまりに古すぎて誰も手を付けたがらなかったRPGプログラムも、決して攻略不可能なものではないと確信しました。 Bobという頼れる相棒がいれば、眠っていた過去の遺産は必ず未来の資産へと変えられます。 皆様もぜひ、この新しい開発の形を体感してみてください。 Tech Preview版 申し込みURL: https://ibm.biz/Try-Bob 末筆ながら、本年も「てくさぽBLOG」を見てくださりありがとうございました。 新しい年が、皆様にとってさらなる飛躍の年となりますよう心よりお祈り申し上げます。 お問い合わせ エヌアイシー・パートナーズ株式会社 技術企画本部 E-Mail:nicp_support@NIandC.co.jp     .bigger { font-size: larger; } .highlighter { background: linear-gradient(transparent 50%, #ffff52 90% 90%, transparent 90%); } .anchor{ display: block; margin-top:-20px; padding-top:40px; } .btn_A{ height:30px; } .btn_A a{ display:block; width:100%; height:100%; text-decoration: none; background:#eb6100; text-align:center; border:1px solid #FFFFFF; color:#FFFFFF; font-size:16px; border-radius:50px; -webkit-border-radius:50px; -moz-border-radius:50px; box-shadow:0px 0px 0px 4px #eb6100; transition: all 0.5s ease; } .btn_A a:hover{ background:#f56500; color:#999999; margin-left:0px; margin-top:0px; box-shadow:0px 0px 0px 4px #f56500; } .table { border-collapse: collapse; border-spacing: 0; width: 100%; } .td { padding: 10px; vertical-align: top; line-height: 1.5; } .tbody tr td:first-child { font-weight: bold; width: 20%; } .tbody tr td:last-child { width: 80%; } .ul { margin: 0 !important; padding: 0 0 0 20px !important; } .ol { margin: 0 !important; padding: 0 0 0 20px !important; } .tr { height: auto; } .table { margin: 0; } *, *:before, *:after { -webkit-box-sizing: inherit; box-sizing: inherit; } .html { -webkit-box-sizing: border-box; box-sizing: border-box; font-size: 62.5%; } .btn, a.btn, button.btn { font-size: 1.6rem; font-weight: 700; line-height: 1.5; position: relative; display: inline-block; padding: 1rem 4rem; cursor: pointer; -webkit-user-select: none; -moz-user-select: none; -ms-user-select: none; user-select: none; -webkit-transition: all 0.3s; transition: all 0.3s; text-align: center; vertical-align: middle; text-decoration: none; letter-spacing: 0.1em; color: #212529; border-radius: 0.5rem; } a.btn--orange { color: #fff; background-color: #eb6100; border-bottom: 5px solid #b84c00; } a.btn--orange:hover { margin-top: 3px; color: #fff; background: #f56500; border-bottom: 2px solid #b84c00; } a.btn--shadow { -webkit-box-shadow: 0 3px 5px rgba(0, 0, 0, .3); box-shadow: 0 3px 5px rgba(0, 0, 0, .3); }

2026年02月18日

【開催レポート】IBM様主催 Bobathon in Tokyo - IBM Bobで何が生まれた?

公開日:2026-02-18 2月12日、日本IBM様 箱崎オフィスにて、弊社(NI+C Partners)のパートナー様を対象としたハッカソン「Bobathon(ボバソン)」を開催しました。 Bobathonでは、次世代AIエージェント型開発支援ツールである「IBM Bob」を活用。 USより来日したIBM Bobの開発責任者や、GlobalのTechリーダーをファシリテーターに、 Early Access版(早期アクセス版)のBobを使い倒す、非常に濃密で実践的なワークショップとなりました。 目次 イベント概要 IBM Bobで形にした驚きの活用アイデア パートナー様からのリアルな声 今後の展望とアクション お問い合わせ イベント概要 参加: 7社 17名 目的: IBM Bobを用いた自社利用の具体化、およびお客様への提案アイデアの磨き込み 手法: IBM Bobの実機を使用し、テーマに沿った実践的なプロトタイピングを実施 IBM Bobで形にした驚きの活用アイデア 各社チームに分かれ、Bobを操作しながら導き出された活用案は、どれも現場の課題に即した非常に具体的なものでした。 業務自動化: 紙の社内申請のデジタル化、RFP回答の自動補助、プロジェクトメンバーの最適アサイン 開発・モダナイズ: レガシーRPGコードの解析・モダナイズ支援、ETL構成の自動確認・移行 戦略・分析: 食品ロス防止の在庫分析、特許情報の収集・解析による知財戦略の高度化 スピード開発: キャンペーンサイトの短期間構築・運用 パートナー様からのリアルな声 実際にIBM Bobを触り、他社の活用法を目の当たりにした皆様からは、驚きと期待の声を多数いただきました。 他のパートナー様のアウトプットを見て、業務活用のイメージがぐんと広がりました 自分の中にはなかったアイデアに触れ、非常に刺激になりました 「ついに開発もここまで来たか!」と驚きました。実機を触ることで、想像以上に参考になるイベントでした 立場や業務によって、Bobの用途が無限に広がることを実感できました 今後の展望とアクション 今後は、検討いただいた内容をクライアントゼロとしてご活用いただくこと、および、実案件への提案展開を全力でご支援してまいります。 また、弊社は今後も、IBM様と協業し継続的な「Bobathon」の開催を予定しています。 IBM Bobの社内評価・PoC・導入ご支援 お客様への提案同行のご依頼 これらに関するご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。 最後になりますが、ご参加いただいたパートナーの皆様、そして素晴らしいファシリテーションをいただいたIBMの皆様、本当にありがとうございました! お問い合わせ エヌアイシー・パートナーズ株式会社 技術企画本部 E-Mail:nicp_support@NIandC.co.jp .highlighter { background: linear-gradient(transparent 50%, #ffff52 90% 90%, transparent 90%); } .anchor{ display: block; margin-top:-20px; padding-top:40px; } .btn_A{ height:26px; } .btn_A a{ display:block; width:100%; height:100%; text-decoration: none; background:#eb6100; text-align:center; border:1px solid #FFFFFF; color:#FFFFFF; font-size:16px; border-radius:50px; -webkit-border-radius:50px; -moz-border-radius:50px; box-shadow:0px 0px 0px 4px #eb6100; transition: all 0.5s ease; } .btn_A a:hover{ background:#f56500; color:#999999; margin-left:0px; margin-top:0px; box-shadow:0px 0px 0px 4px #f56500; } .bigger { font-size: larger; }

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